めだか復活への取り組み
メダカの姿を再び川に呼び戻すには、メダカそのものを放流するのではなく、メダカが再び大量に増えることのできる環境をつくり、メダカ自らの力で復活させることが、最も良い策と考えられます。その場合も、他の生物の生活環境について十分考慮すべきでしょう。つまり、メダカを守るために、外敵となるナマズなどの肉食魚類、タガメやゲンゴロウなどの水生昆虫を駆除するようなやり方は、本来の保護濟動と言うことはできません。その地域の本来の生態系の姿を守ってゆくことこそが、正しい保護のあり庁と言えるでしょう。
生き物を守るためには、それらの餌となる生き物が繁殖できる環境が重要と言えるでしょう。そのような生き物は、自然界では食物連鎖によって複雑に絡みあいながら存在しています。もちろんメダカを取り巻く環境も、同様のことが言えます。水中の環境も大切ですが、水辺などその周辺についても十分に考慮しなくてはいけません。
例をあげると、虫が落下してメダカの餌となるように、水際には雑草が必要となり、できれば水中には各種の水草、川底には凹凸があり、冬には越冬できるような深い場所があること、さらには、メダカが大量に繁殖できるよう、餌となる微小生物がたくさん発生する浅い水田や湿地のような場所につながっていることも大切です。
ただ、湿地の場合にはそのままにしておくと、やがて水がなくなって陸地となってしまいます。特に暖かい場所では、その移り変わるスピードは速くなります。したがって、時には、ふえすぎた抽水植物を抜いて水場を保全するなどの管理をする必要も出てくるでしょう。
以上のことから、メダカを昔のように川や水田で見られるようにするには、メダカそのものを放流するのではなく、現在の環境をメダカが繁殖、育成できる場所となるように改善することが、重要と言えるのです。
ただメダカを放すだけでは、保護にはつながりません