ソイル
ソイルとは
水景に映える水草の多くは弱酸性の軟水を好むものが多く、それらの育成に効果を発揮しているのがソイルです。もともとはガーデニングで使われていた赤土を一部のユーザーが使っていたのが始まりで、その後水槽用にメーカーが開発し知名度を増しました。砂や砂利とは異なりそれ自体に栄養素を含むため栄養の添加が無くても水草の育成を助けてくれます。特にめだかを屋外飼育する際にはビオトープを作るうえで大きな助けになってくれる底床材です。また団粒構造は土でありながら砂利のメリットもかなえてくれ、生物濾過の能力も高くすぐれた底床材です。
ソイルの欠点
それ自体に栄養素を含み、水質や水草など水槽の中の環境を良化してくれるソイルのもっとも大きな欠点は「寿命がある」点です。これがソイルでなくて単なる土の場合では底床材の隙間を水が通過したり空気を循環することは難しいですが、このソイルの団粒構造のおかげで能力を存分に発揮してくれるとも言えます。この団粒構造は土を固めたものなので経年劣化が起こり粉砕され土状になってしまう使い捨ての底床材です。ただ寿命があるとしても余りあるほどの魅力がある底床材なので、うまくこの欠点と付き合いつつ活用するのもお勧めです。
ソイルの水質影響
水質に与える影響で最も大きい点はphを弱酸性、硬度を軟水にしてくれる点です。アルカリ性に傾く水を好む水草や魚には不向きなどには不向きです。繁殖に向けて水質を作る際には邪魔になってしまうので避けた方がいいかもしれません。また、水草の成長には3大主要栄養素の「窒素」「リン」「カリウム」のバランスが必要ですが、メーカーにもよりますがソイルにはこれらを好転させる働きがあるものがあります。さらに団粒構造は鉄や菌、各種の有機物などを多く蓄積してくれます。ビオトープでの屋外飼育を強くサポートしてくれる底床材です。
ソイルのメンテナンス
メーカーの商品説明では底床掃除は不要と書かれているものが多く「導入時の水洗いも不要」と書かれている商品もあります。先にも書いたようにソイルには寿命があるためその寿命をできるだけ長くする工夫がなされています。そのため団粒構造を崩す行為は避けるべきであり、そのために通常の砂利などのようなメンテナンスは不要となります。ただ「砂利のようなメンテナンス」が不要なのであって、崩れたソイルが詰まってしまうのを避けたり、見るからにゴミは掃除すべきです。日頃の掃除は触らないにしても定期的なリセットの際には粗目のふるいにかけるなどして細かく土のようになってしまったソイルは除去しましょう。
ソイルの価格の違い
一言にソイルと言っても現在は多様な商品が流通しています。園芸用の赤玉土などはとても買いやすい価格ですが、水槽専用のソイルの中には少ししか入っていないのにとても高価なものもあります。この価格の違いは商品の優劣だけではなく、作るのにかかったコストが価格に反映されています。これはソイル特有の団粒構造が元からその形状だったか、人工的に形成させたかというのも大きな要素です。たとえば屋外のメダカ飼育に使う場合には量が必要なので、寿命が短くても高いコストパフォーマンスを発揮する園芸用がお勧めです。また室内飼育でメンテナンスがいらない水槽環境を組み立てた際には団粒構造の崩れにくいものを選ぶのも得策です。