ヒメダカ

黄色い体をしたメダカで、ペットショップなどでもっとも見かけるごとの多い改良品種(入間につくり出された種類)です。黄色い体をしているのは、野生のメダカから黒い色素が少なくなり、黄色の色素が目立つようになったためです。昔から観賞魚としてたくさん養殖されており、黄色みの強いものからオレンジがかったものまで、いろいろな変異があります。入手しやすく、飼育・繁殖とも難しくないので、メダカ飼育の入門種と言えます。しかし、大量養殖のせいか、体型がいびつだったり、健康状態の悪いものが混じることもあるので、気をつける必要があるでしょう。古くから親しまれており、江戸時代にはすでに飼われていたという記録もあります。

体に黒いまだら模様を持っているのが特徴です。ヒメダカを繁殖させると、ときどき現れることがあります(他の品種にも現れます)。ヒメダカに混じっていることもあり、特に区別されず売られています。


江戸時代の浮世絵に、芸者衆が吊り下げた金魚ガラスにヒメダカ (緋メダカ)が描かれていることからも、変わりメダカの草分け的な存在と言えます。
1980年代に、東京大学大学院(現新潟大学)の酒泉
満博士によって、ヒメダカの持つ遺伝子の特性が、東京の江戸川の系統と一致することが明らかにされました。まさに浮世絵が摘かれた江戸に、ヒメダカの起源があることはほぼ確実であると考えられます。

ヒメダカは、野生のメダカが体表に持っている黒、黄亀、自の3種類の色素胞はすべて正常に持っていて、その証拠に稚魚初期には野生メダカと同じように黒っぽい色をしています。しかし成長初期のうちに、体がオレンジ色に変わっていきます。これは黒の色素胞の中に、黒い色素顆粒(メラニン)を蓄積できない遺伝子の異常を持っており、そのせいで他の色素(黄色と白)が目立つようになり、オレンジ色に見えるのです。


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