大磯砂
大磯砂とは
「おおいそすな」と読みます。古くから広く流通しているとてもポピュラーな底床のひとつ。かつては大磯海岸で採集した角の取れている小さな砂利を使っていました。まとめてとった砂利なので形や大きさは似通っていますが色々な鉱物が含まれていて色も多様です。現在では磯で採集しなくても大磯砂として販売されており、国内だけでなく海外品が多く出回っていています。そのため「大磯砂」といってもメーカー毎にも大きさや色合いが異なるケースが多く、同じメーカー内であっても購入時期によって異なる場合があります。
大磯砂とPH(ペーハー)
大磯砂が他と異なる点として、海近くで採集されるケースがある事と多様な鉱物が混在している点が挙げられ、その中に細かく砕かれた貝や珊瑚が混入することがあります。貝殻や珊瑚の欠片は水槽内の水にゆっくりと溶けだし水質をアルカリ性に傾ける傾向があります。市販の大磯砂であれば袋や商品説明などで「アルカリに傾けます」などの記載がある場合は貝殻や珊瑚の除去はあまりしていない事を意味しますので購入時には少し気にして見てあげてください。
大磯砂とメダカ
導入やメンテナンスがしやすく扱いやすい大きさで角が丸いのでメダカの体も傷つけにくい大磯砂は昔からメダカとの相性がよいとされています。実際メダカ水槽に敷かれていると水槽がしまって見えるので見栄えも良いです。メダカをはじめ生物が生きる水槽は餌や排せつなどをする中で硝酸塩が増えていき、その影響で少しずつ酸性に傾いていくため、アルカリ性に傾けていく大磯砂は生き物を飼う水槽と相性が良いように見えますが、硝酸の発生量と大磯砂内の貝殻や珊瑚の含有量のバランスを合わせるのは難しいため注意が必要です。
大磯砂が苦手な事
水草の多くは弱酸性の軟水を好む性質がありますが、大磯砂に含まれる貝殻などからは炭酸カルシウム等が溶けだしてphをアルカリ性に向かわせる性質があるため、水草が好みにくい弱アルカリ性の硬水に変化させてしまいます。これはメダカ飼育にとってはさほど難しいphでは無いのですが、もし一緒に特定の水草を育てようとお考えの場合には不向きといえます。また、メダカの餌は浮性タイプが主ですが、沈んでしまった餌を食べる事も出来ます。しかし大磯砂の粒の間に沈み込むと食べる事も掃除する事も難しくなるため、他の底床材よりも餌のタイプや量に対しては気を付けてあげる必要があります。
貝殻と珊瑚の除去方法
大磯砂の特徴ともいえる貝殻や珊瑚が水質に与える影響が好ましくなければ除去する事も可能です。除去といってもひとつひとつを取っていくのはとても大変ですので、強い酸を使って「溶かす」という方法をとります。硝酸や塩酸くらい強いものは入手や取扱いも大変なので食用の「酢」を使います。綺麗に洗った大磯砂を一度天日干しで乾燥させてから3日ほど酢に漬け置き、1日おきに混ぜるようにします。この際には酢の臭いが迷惑にならないよう気を付けてください。
大磯砂の水槽導入
大磯砂は他の底床材に比べて比較的安価に入手できるため、貝殻や珊瑚をはじめとしてゴミなど多様なものが混入するケースがあります。逆に言うとゴミなどが混入する砂利を売れる方法として「大磯砂」として販売されるケースもあるとあるので導入時にはちょっとした注意が必要です。一番まずいのは袋から直接水槽に投入する事です。導入の流れとしてはまずバケツなどにあけて水で良く洗います。ゴミが多く出るようならメーカーで洗浄などがきちんとされていない証拠ですので、煮沸消毒や酢を使った溶解作業などを適宜行ってください。