メダカの繁殖

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メダカの産卵期は、一般的には春から初夏にかけてです。この時期のメスを早朝に採集すると、腹部に卵をぶら下げているものを見かけるはずです。メダカの繁殖期は光周期に支配されていると考えられています。春から夏にかけての長日条件によって、産卵行動が確認されるようになります。水温については、低水温条件としての臨界温度は約10℃と考えられています。自然下でこのような条件を満たすのは、3月下旬から9月中旬にかけてであり、この期間が産卵期にあたります。

繁殖のメ力ニズム
この期間、魚の栄養状態,健康状態が良いとほぼ連日のように産卵します。この産卵行動に関連した生理学的なメカニズムについても、光周期に支配されているのです。明暗周期によってメダカの体内では松果体や脳下垂体、生殖腺などの内分泌支配による卵成熟や排卵などが生じ、その結果産卵行助に至るのですが、この詳細なメカニズムについては他書にゆずりましょう。

メダカの産卵行動は明け方がピークです。それまでの間に、メスの卵巣では内分泌支配によって卵母細胞が排卵されます。始めに排卵された卵母細胞を持っているメスにオスが近づき、メスに追従する形で繁殖行動が始まります。

オスがメスの下側に入り込むと、メスは頭を上げるような行動をとったり、オスがメスの周囲を回りこむ求愛行動をとります。オスはやがてメスの側面に並ぶようになり、背ビレとしりビレでメスを抱えるような姿勢をとり、小刻みに体を震わせなから水底に沈んでゆきます、この直後に、放卵、放精して受精させ、一連の産卵行動が終了します。その後メスはしばらくの間、卵を腹部にぶら下げて泳ぎます。

メダカの卵は纏絡糸(てんらくし)と呼ばれる糸状の構造物があることから、纏絡卵(てんらくらん)と呼ばれています。この纏絡糸には粘着性はありませんが、様々なものに絡みつく性質があります一般に昼までにメスは卵の纏絡糸を水草などに絡ませて、卵を付着させます。このような卵を産む魚は他に、サンマやトビウオがあげられます。

これらの魚類は流れ藻に纏絡糸をからみつけ、卵が深い海に沈んでゆかないようにしているのです。メダカの場合、仮に水草から纏絡糸が外れて水底に落ちてしまっても、発生が進んでいれば問題なくふ化しますが、産卵後比較的早い時期の卵では、多くの場合が水カビにおかされて死んでしまいます。



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